虚飾集団廻天百眼劇場本公演『不思議の国のアリス・オブザデッド』ザムザ阿佐谷
良いタイミングを得られたので相談して観劇致しました。
前回は初体験と言うこともあって、心の置き場所をどこに置いて良いのかわからない部分もあったのですが、今回も見所満載、目移りしながらわちゃわちゃと開演前から商魂逞しく販売したり、現実と劇空間の境目を感じさせない自然な世界観への没入の導入が素晴らしいなと感心しました。
エログロ要素はありつつも今回の方がポップホラーとも言うべき脚本と、それでいて徐々に本題へと迫るフォーカスの絞り方だとか、多分受け取り側によって様々な思い入れや共感を得られる展開がさすがだなと思ったりもしました。
個人的には物販大臣の顔を持つこもださんの女優としての演技、歌唱の凄さであるとか、音楽監督西邑さんのドラミングや魂の咆哮と歌唱もカッコ良くも素晴らしい切り裂き方が心を震わせました。
それぞれの俳優女優さんの様々なキャラクターは一つ一つが不思議且つ個性に溢れていて、ザッピングのような立体感を伴った演技とマニアックさの際立つ部分が笑えたりとか、多分繰り返し見る方でもその時々に新しい発見と楽しみが生まれる作品になっていると思います。
たったひとつの狭い空間のはずなのに、場面転換だとか時系列の移り変わりだとか違って魅せる演出が凄いですね。
ザムザ阿佐谷の入口で受け付けた瞬間、もう物語は始まっています。
何より最初から最後まで観客の心を掴む細部に渡る様々な躊躇の無い工夫はバンドやアーティストさんにも使えそうな気がしました。
ファンがのめり込み没頭する魅力があるのだと思います。
余す所無く…目と脳が追い付いて無かったかもしれませんが…堪能させて頂きました。
ありがとうございます。
#百眼
#アリスオブザデッド
https://twitter.com/kaitenhyakume/status/1190238749763891200
